Asset Performance Management (APM) Software Concept：アセットパフォーマンス管理ソフトウエアコンセプト

設備資産は長寿命であり、また、高い導入及び保守コスト要します。ARCのアセットパフォーマンス管理コンセプトに関する調査は、組織がアセット管理ニーズを分析し、効果的な保守戦略を開発、更に、アセットから最大のリターン（ROA）を引き出すフレームワークを提供します。

​APM（Asset Performance Management：アセットパフォーマンス管理）は装置産業がその高価な設備投資から最大限の価値を引き出すことに役立つ種々の機能に対するキャッチフレーズとして広く知られるようになってきました。しかしながら、APMという用語が同じものを指して使用されることは希であり、このことがそのアプローチの仕方を比較したりソリューションを評価したりすることを困難なものにしています。ARCの新しいAPMモデルはAPMが何であるかを明確に定義し、対象とすべき主要なプロセスと利害関係者を定義し、効果的なAPMソリューションが含まなければならない機能の全体像を示すことにより、この問題を解決しようとしたものです。

各APMソリューションの着目するパフォーマンスの内容やサポートする機能は様々です。パフォーマンスを活用度（Utilization）の問題ととらえ、企業がより多くのより良い製品を生産することができることに重点を置いているものがあります。一方、パフォーマンスを可用性（Availability）の問題ととらえ、保全効率の改善や信頼性の向上や設備寿命の延長に重点を置いているものもあります。両方のパフォーマンスの観点を持つものもありますが、それらの機能は特定の機能分野や技術や産業に限定されています。

Asset Performance Management (APM) 2.0 の展開

APMに対するARCのモデルは、活用度と可用性を組み合わせた観点に立脚しています。Industrial IoT(IIoT/インダストリアルIoT)及びIndustry 4.0（インダストリー4.0）の進展と共に次世代-APM2.0-への展開が進んでいます。ARCのモデルは、オペレーション及び保守活動、その相互依存を含めIIoTのインパクトをカバーし、更に、組織が隠れたアセット-人と情報-も管理する必要性についても包含しています。このAPM 2.0アプローチは、ARCがALM（Asset Lifecycle Management：アセットライフサイクル管理）について行ってきた綿密な調査にしっかりと基づいており、そのことにより組織がAPMの目標とAPM以外のALMの重要な目標との整合性をとることができます。

アセットパフォーマンスには、財務、健康と安全、環境、サステイナビリティなどの様々な軸があります。これらの目的を達成するには、施設を利用し維持する全ての関係グループが協働してパフォーマンスを制約する相互依存性を管理することが必要です。そのためには、完全で、正確で、タイムリーな情報をAPMのワークフローに提供することができ、社内外を問わず、すべてのAPM関係者間で情報をシームレスに共有することを可能とする、アセット情報管理システムが必要です。

ARCのAPM 2.0コンセプトは、AIM（Asset Information Management：アセット情報管理）をAPMの重要なプロセスとして明示的に捉えるソートリーダーシップ（新時代への思考リーダーシップ）を提供します。

貧弱なAIMしかないために、装置産業では毎年かなり大きな損失を被っていることが繰り返しの調査で示されています。この分野を無視することは、安全やコンプライアンス上の大きな問題につながり、企業の社会的評価を大きく損ないかねません。AIMの問題は全てのグループにかかわっており、卓越した運転と保全活動の基礎としてのるその役割は、APMに対するARCのAPM 2.0モデルの中に明確に示されています。