スマートセンサ:産業用IoT の最前線-ロックウェルの取組み

Submitted by Shin Kai on

 

スマートセンサが産業用IoT(IIoT)の最前線である。プロセス業界では、たとえエンドユーザが利用可能な診断情報を常々活用しているわけではないにしても、インテリジェントフィールド機器がいまや常態である。ディスクリート製造業界では、自己診断機能とデジタルネットワーク機能を備えたスマートセンサがエンドユーザの主要な要求事項に対応して、保守を削減し、総体的な機器の有効性(overall equipment effectiveness: OEE)を高め、急減する熟練工の知識をデジタル化によって捕捉しようと試みている。

これらすべての動向は、新世代スマートマシンの実現へとつながっており、IIoT が可能にする卓越運用の実現へと向かう大きな足取りと見ることができる。とはいえ、スマートセンサを導入しただけで十分と はいえない。これらセンサから取得される情報が、しかるべき人に、しかるべきタイミングで、正しい文脈に則して伝えられなければならない。

ここで、スマートセンサとスマートセンシング戦略間の区別が機能し始める。スマートセンシングにとって、スマートセンサそのものと同等かそれ以上にネットワーク技術が重要となる。ARC のアナリストはこのほど、ロックウェル・オートメーション(Rockwell Automation)の役職者と面会し、スマートセンシングを巡る諸問題について議論し、同社のスマートセンサとIO-Link デジタルネットワーク両方を含むスマートセンシング戦略の最新情報を得たので紹介する。