ABB がこのほど米テキサス州ヒューストン（Houston）で開催したABB Customer World イベントでは、180以上の商用ソリューションやサービスの導入発表とともに、デジタルソリューション製品ABB Ability をはじめとする第4次産業革命に向けた発表が相次いだ。同社の深い専門領域知識とネットワーク接続性に最新のデジタル技術と技術革新を組み合わせたABB Ability は、ソリューションとサービスを生成して実際の事業問題を解決し、実体のある事業機会を産み出す。
ABB Ability は、洞察を提供しリアルタイム運用のために計画立案と制御を最適化することによって、ユーティリティ、工業、輸送、インフラ領域の顧客が新プロセスを開発し、既存のプロセスを高度化させるのに役立つ。その成果は制御システムに取り込まれ、工場の稼働時間、スピード、歩留まりなどの主要指標を向上させる。
ABB はまた、Select I/O と呼ぶ冗長イーサネットベースの単チャンネルI/O システムを同社のオートメーションプラットフォームABB Ability System 800xA に追加した。Select I/O は、Intelligent Projects と呼ばれるABB の次世代プロジェクト実行モデルをサポートする。このIntelligent Projects は、オートメーションプロジェクトの効率性の向上に加え、複雑性やプロジェクトの遅延、コスト超過を抑制し立上げを迅速化に役立つ。
この他、ABBは、クラウドベースのエネルギ管理、遠隔統括及び診断を可能にするABB Ability Electrical Distribution Control System を米国市場に導入すると発表した。さらに、世界初のデジタル分散型トランスTxpert の提供開始も発表した。