CMM(Collaborative Manufacturing Management:協働型製造管理)モデル

リアルタイム企業になるということが何を意味しているかということを考えるために、製造業についてのしっかりとしたモデルがあると大変役に立ちます。ARCはそれに応えるために、CMM(Collaborative Manufacturing Management)モデルを提唱しており、この考え方は広く受け入れられています。​

Collaborative Manufacturing Management (CMM)とは

製造を総合的に表現するCMMは、collaborative-management-model-transp375px.gif製造に伴う複雑なやりとり、多くのアプリケーション、コラボレーション、プロセスなどなど全てについて考えるための手段を提供します。ARC独自のCMMモデルは地球型球体と3つの軸から構成されており、企業の製造プラントを価値ネットワークにおけるノードとしても位置づけています。

CMMは、製造企業の鍵となるビジネスプロセスを組織し、コントロールするためのフレームワークです。ビジネスリーダーは、それを戦略的なプランニングやテクノロジーアセスメントに活用しています。同モデルは、現状や改善に向けたマイグレーションパスをマッピングします。ユーザーは、また、競争を勝ち抜くため、ウエブベースの技術やパートナーを活用するための新たな方法発見に活用します。製造オペレーションやIT、ビジネスプランニング、プラントシステムなどにおける技術の選択や統合のための共通の展望を構築します。言い換えれば、製造IT投資とビジネス戦略をマッチングさせることです。

CMMの有効性

ARCは多くのカスタマーを訪問し、また、サプライヤーとのインタビューを通じ、ほとんどの製造企業が下記のような疑問に直面していることを知りました。

  • 既存の技術を活用して如何にコスト削減を計測できるようにできるのか?
  • 何処に新たな技術を導入しROIを最大にできるのか?
  • どのようにして幅広くチームを結集し大幅な変革をもたらすようにできるのか?

今日、オペレーションを改善する機会はビジネスの種々の機能間に多く見られます。各アプリケーションをこのモデルにマッピングすることにより、多くの機会が容易に特定でき、相互に会話でき、行動に移すことができます。ARCのCMMモデルを使用して、アーキテクチャーや技術、アプリケーション、ビジネスプロセス、インテグレーションニーズ、ユーザーメリット、ROIを決定するためのクリアーな展望を得ることができます。プロジェクトプランや設備予算を正当化するためにも活用されます。

ビジネスパフォーマンスを改善するため数々のCMMインテグレーションプロジェクトが計画され、実施されて来ました。その多くの企業がそのオペレーションや拡張されたサプライチェーンを劇的に強化しています。ビジネス改善の次の波はここにあります。ARCの製造コラボレーション副社長のGreg Gorbachは、「製造企業にとっては、重要なプロセスやサービス、セキュリティを管理するための企業全体にわたる焦点化が必要で、これがサービスベースアーキテクチャーへのドライバーとなります。」と言っています。

CMMの効果

CMMを使用して情報を共有するだけではなく、広範なビジネス・プロセス・ワークフローと関連したオペレーションをすることができるでしょう。これは従来の受動的な、トランザクションベースのビジネスシステムからの根本的な決別です。CMMをオペレーションに適用することにより、ビジネスプロセス管理の基礎が作られ、オペレーションパフォーマンスを次のレベルへと導くことができます。その結果、コストや品質、設備使用率、顧客満足度が改善され、株主の価値へ大幅な効果がもたらされます。

ARCからのご支援

ARCのアナリストは、CMMモデルを顧客の興味のある分野へブレークダウンします。例えば、この図の下半分はコラボレーション型オートメーションシステムの図へとさらに展開されます。さらに、ディスクリートやハイブリッド、プロセスオートメーションシステムへと詳細に展開することができます。

このCMMモデルは、企業の特定の戦略を定義し、コンセンサスを構築するための出発点を提供します。その結果、明確なビジネスメリットを持った信頼のプランが構築でき、マネージメントのサポートを得ることができます。