ビジネスパフォーマンス向上のテコ(Business Performance Improvement Levers)

製造実施に当たっては、プラントのプロセスやシステム全体のパフォーマンスを注意深くバランスをとり最適化する必要があります。​

産業界における変化スピードは、グローバル競争、規制やセキュリティのニーズ、破壊的要素を持つ情報技術により、ますます加速しています。この変化に効果的に対応するために、企業は5つの「生産性のテコ」、すなわち、望ましい変化をもたらすためにとりうる事柄の区分、に着目すべきです。生産性のテコとは、人、プロセス、システム、情報、アセット(モノ)です。

People 人

社会的、文化的チャンスと複雑性を持った人の軸は、最初に着手する箇所です。その理由は、多くの望ましい変化が良好な管理かmanufacturing-performance-improvement-levers-275px.jpgらもたらされうるからです。しかしながら管理だけでなく、コラボレーションを促進したり、遠隔地の専門家に簡単にアクセスしたり、コミュニケーションを早くしたり、チームやプロジェクトのパフォーマンスを改善したりするために新技術を活用するチャンスもあります。 

Process プロセス

クラウド・ソーシャル・接続性・ソフトウェア・分析機能の進歩を活用したプラントのITシステムは、企業が、新しくより効率的なビジネスモデルを導入し、設備のパフォーマンスや信頼性を改善し、顧客関係を改善し、エネルギ消費を低減し、新しいチャンスを追及することを可能にします。

System システム

可視化、クラウドコンピューティング、イン・メモリ、拡張ネットワーク接続は、パフォーマンスと柔軟性を改善しコスト低減を図るために、企業が導入を進めているIT技術の一部です。これらのシステムを安全に保つことは、優先度が最も高いものです。

Information 情報

ビッグデータや分析ツールは、企業がよりよい意思決定を行い、データやより深い理解やより優れた洞察に基づいてパフォーマンスを最適化することに役立ちます。

Asset アセット

産業設備はスマート化してきており、分析機能やクラウドやアプリケーションと通信できる機能を備えるようになってきています。産業用IoT(IIoT)は、つながる設備や分析機能ととともに始まりましたが、つながる作業員、つながるサービス、つながるサプライチェーン、つながる企業、つながる製品などに拡大しています。

 

IIoTを活用しビジネスパフォーマンスを改善する

IIoT及びIndustrie 4.0は、オーナーオペレータとOEMに対しビジネスパフォーマンスを改善する機会を提供する新技術の例です:

  • Plant owner-operators: プラントオーナーオペレータ:無駄削減やより良いワークフローを通じてオペレーション及びビジネスプロセスを改善
  • Original Equipment Manufacturers: 装置メーカー(OEM):ビジネスモデルをアフターマーケットサービスへ拡張展開して新たな収入源を開発

IIoTと共にアナリティックス(分析技術)を活用しで、装置に関するデータを解析しアセットの状態をチェックし、装置が壊れ不意のダウンタイムが発生する前に不良を早期に検出できます。不良が他のパーツや装置など広範な破壊へと広がってゆく前に検出し修理することで修理コストを大幅に削減し、不意のダウンタイムを避けることができます。

このトピックに関するさらなる情報は最近のARCフォーラムでのプレゼンテーションをYouTube video recording で見ることができます。