ウインドリバー、制御システム向けソフトウエア仮想化プラットフォーム導入でIIoT を促進

Submitted by Shin Kai on

 

モノのインターネット(IoT)向けのソフトウエア提供で有力なウインドリバー(Wind River)はこのほど、これまでIoT の本来的接続性をサポートするようには設計されていなかった旧態化した従来型制御システムを、重要インフラ企業がコスト効率よく進化させるソフトウエア仮想化プラットフォームの提供を開始した。この提供により同社は産業用IoT を促進する。ウインドリバーTitanium Control (タイタニウム・コントロール)は、産業用プロセスを最適化するために次世代のオンプレミス型分析機能を促進する。

従来型の産業用制御システムはIoT 対応向けに設計されてこなかったので、ほとんどのシステムは孤立し、単一目的用途で、導入から統合、保全に至るまで高コストの構造を持っていた。加えて、旧態化サイクルは、システム更新を促し、設備投資コストを維持もしくは圧縮する一方で技術革新のペースを維持するために新システムの追加を求める状況に至っている。

タイタニウム・コントロールは、商用的に導入可能なオンプレミス型クラウド基盤であり、従来型の物理的サブシステムをオープン標準に基づくプラットフォームを用いて仮想化する。同仮想化プラットフォームは、設備投資及び運用コストを抑止するために必要となる高性能、高可用性、柔軟性、低遅延性を提供し、同時にあらゆる規模において産業用機器や制御サービスの予期せぬ稼働停止を極小化する、という。エンタープライズIT 仮想化プラットフォームとは異なり、例えばフォグ導入における場合のように、ネットワーク・エッジ部に導入されるアプリケーションやサービス向けに高い信頼性を提供する。