日本のIoT 推進コンソーシアムと欧州IoT イノベーション・アライアンスが提携で合意

Submitted by Shin Kai on

 

日本のIoT 推進コンソーシアム(IoT Acceleration Consortium: ITAC)と欧州のIoT イノベーション・アライアンス(Alliance for IoT Innovation: AIOTI)はこのほど、独ハノーバー(Hannover)で開催されたCeBIT 展示会で、IoT 分野の協力で覚書を締結した。経済産業省が明らかにした。

3月20日に調印された同覚書は、ITAC とAIOTI がIoT 産業の創出と発展に貢献するために、両機関の協力を促進することで合意したもので、IoT 分野において、断片化を防止し、さまざまな側面の調和を図ることによって、デジタル経済を推進することを目的としている。具体的には、情報交換や定期的な会合を通じて、優良事例の発掘と共有、IoT イノベーションに関する政策提言の共有、IoT に関連する標準化活動での協力、IoT ソリューションに関連する社会的課題に対処するための協力を行う、などとなっている。

ITAC は2015年10月に経産省と総務省の協力の下に、IoT、ビッグデータ、人工知能がもたらす第4次産業革命に対応し、企業・業種の枠を超えて産学官で利活用を推進する枠組みとして設立された。2017年3月現在の会員数は約2,800社。複数のワーキング・グループ(WG)のもとで、IoT 関連技術の開発・実証や、新たなビジネスモデルの創出などに取組んでいる。

他方、AIOTI は、2015年3月に欧州委員会により設立された欧州の産業界が加盟するIoT 推進団体である。会員企業はIndustrie 4.0 の参画メンバーや通信キャリヤ、チップベンダなど約160社。13のWG のもとでIoT、エコシステム、標準化、政策課題等の取組みを実施している。