IPA、産業サイバーセキュリティセンターが4月1日発足

情報処理推進機構（IPA）はこのほど、産業サイバーセキュリティセンターを4月1日に発足すると発表した。センター長には日立製作所取締役会長兼代表執行役の中西宏明氏が就任する。近年、社会インフラに物理的なダメージを与えるサイバー攻撃のリスクが増大している。このような状況下において、日本の経済・社会を支える重要インフラや産業基盤のサイバー攻撃に対する防御力を抜本的に強化する必要がある。

そこで、経済産業省所管のIT 施策の実施機関として、独立行政法人のIPA が同センターを立ち上げた。活動としては、模擬プラントを用いた演習や、攻撃防御の実戦経験、最新のサイバー攻撃情報の調査・分析等を通じて、社会インフラ・産業基盤へのサイバーセキュリティリスクに対応する人材・組織・システム・技術を生み出していく方針である。具体的には、人材育成、実際の制御システムの安全性・信頼性検証、攻撃情報の調査・分析の3事業を展開する。