回復に転じる中国オートメーション市場

Submitted by Shin Kai on

 

ARC の予備的調査が示すところでは、総体的な数字としては依然不十分ながら、中国のオートメーション市場全般の低落の傾向は2016年第1四半期から第3四半期にかけて徐々に横ばい傾向となり、同第4四半期には底を脱した。ここに至るまでに同市場は、2015年を通じて大幅な受注減少が続き、2015年第4四半期には最悪期を経験していた。

2016年第4四半期には、中国のオートメーション市場は前年同期比で予想を上回る成長を示し、それまでの年初からの3四半期分の累積後退分を帳消しにした。この結果、2016年通期では2015年比でフラットの成長となった。この結果は多くの業界ウォッチャーを驚かせたが、実のところはここ数年における中国のオートメーション市場の出入りの激しい変動特性を現している。

最近の数週間で、ARC は数多くの中国の大手オートメーションサプライヤから情報を得た。その多くの企業では、2016年第4四半期の業績が約10-15%伸長し、製品ラインによっては、20%、30%あるいはそれ以上の伸びを示したものもあった、という。2017年に関しては、これを踏まえて、市場予測を慎重な見方から相対的に積極的な見方へと修正する企業が相次いでいる。では、なぜ2016年に市場は回復へと転じ、同第4四半期の強力なリバウンドの要因は何であったろうか。